ホームページの話

「カナちゃん、一緒に帰ろうか?」
「ヤッホー 拓ちゃん、お疲れさまでしたー!」
 今日は、佳奈と拓海が勤める会社に新しく就任する専務の歓迎会だった。
「今日の歓迎会って、拓ちゃんが企画を手掛けたんでしょ?」
「うん、どうだった?」
「もう最高! 笑いあり 学びあり、そしてラストの演出には泣けたわー! 」
「良かった、企画部としての責任を果たせたかな」
「凄いね、プロって!」

―― 阪急電車神戸線 特急に乗り帰路 ――

「拓ちゃんに訊いて良い? お仕事の話なんだけど」
「カナちゃんは、仕事熱心だね~」
「いや、仕事っていうか・・・
、知り合いから質問されて困ってんの」
「僕に解かることかな?」
「彼女ね、夫婦で居酒屋を経営してるんだけど、ホームページを持とうかな?って」
「いいねぇ、個人の飲食店にとっては、強い武器になるよ」
「それでね、誰に頼めば良いのか? と、費用の相場ってどれくらいかな?って」
「なるほどね、ホームページ制作って、一般の人には闇に包まれている部分かもね」
「拓ちゃんって、自作で趣味のホームページを運営してるんだよね」
「うん、立ち上げからもう 10年になるかな」
「拓ちゃんのように、自分で作った場合は、経費はどれくらい掛かるの?」
「まずは、『ウェブサイト作成ソフト』が必要になるよね」
「そうそう、ホームページじゃなくて、正式にはウェブサイトって言うんだよね?」
「うん、僕はプロ達と話す時は “ウェブサイト” で、一般の人には “ホームページ” って言うけどね」
「へえ~」
「僕は『ホームページビルダー』っていうソフトで作ってるよ」
「それって、難しいの?」
「いや、簡単だよ。もともとこのソフトは、インターネットの創生期に、素人用に販売されたものだからね」
「じゃあ、マキにそれをお勧めしたら良いの? あっ、マキってのはその居酒屋の女将さんね」
「う~ん、現在はサイト作成ツールも随分と進化していて、勧めるなら『Wix』かな~」
「Wix??」
「うん、このツールの凄いところは、高機能で簡単なのに、全て無料で作れるところ」
「なに、何、なんで~」
「インターネットが、成熟してきたって事かな」
「じゃあ、マキに『Wix』を教えてあげるね」
「いいね。でも、サイト作成にとって大切なのは、作成ツールよりも・・・」
<車内アナウンス>:♪ まもなく~ 西宮北口に到着します~
「カナちゃん、この続きは、呑み直ししながらで良いかな?」
「わー、嬉しい!」

―― ワイン食堂『コクリコ』 ――

「ホント 拓ちゃんって、良い店を知ってるよね」
「このお店も良い感じだろ? さて、話は何処からだっけ?」
「うん、ホームページ作りに大切なのは、その内容だ! って言い掛けたんじゃない?」
「そうそう! じゃあ、逆にカナちゃんに訊くけど、ホームページを持つ目的って何?」
「うん、マキは新規のお客さんに来て欲しいから! って言ってたわ」
「なるほど、それは正しい考え方だと思う。じゃあ、実際に在る飲食店のサイトってどうなってる?」
「う~ん、どうなってるって言われても・・・」
「そのマキさんの言う、新規顧客を獲得できるページになってるか? って考えると・・・」
「なってない!」
「どうして、そう思うの?」
「だって、まるでメニュー表みたいだし、良くてもパンフレットかな?」
「そうなんだよね、ホームページには、ホームページにしか出来ない情報発信の方法が有るのにね」
「知りたーい! ごめんなさい先生、教えてください」
「ハハハッ、凄い意気込みだね。じゃあ、また質問になるけど、楽しいサイトってある?ジャンルは問わないから」
「・・・、ジャンルが何でもいいなら、ブログとか~、SNSとか?」
「おっ、いきなり良い所を突いてきたね。」
「私、解んないんだけど・・・、ホームページって売り込まれてる感じがして・・・」
「いやいや、さすがに当社の社員さん。その感覚って大事だよね」
「褒められてるの、私? じゃあ、ホームページにブログの要素を取り入れれば良いって事なのかな?」
「正解! 少なくとも、居酒屋さんのホームページなら、人間味を前面に出すべきだろうね」
「そうなんだ~」
「コレは、大きな声では言えないんだけど、ウェブデザイナーって職業の人に制作依頼すると、どうなる?」
「うん、メチャクチャに格好良いページに仕上げてくれる!」
「その通り! でも、その格好良いページは、新規顧客を連れて来るかな?」
「そうね~、ブティックや おしゃれなバーなら良いかもしれないけど、居酒屋さんでは・・・、逆効果かな?」
「さすがカナちゃん、もう 僕の言いたい事が伝わったようだね」

―― プルルッ <着信音> ――

「ごめん カナちゃん、僕のクライアントさんからの “SOS” だ!」
「解った拓ちゃん、直ぐに行ってあげて」
「ゴメンね、近々時間作るから、その時にサイト作成に掛かる費用の考え方を教えるね」

「もしもし~、カナちゃん 昨日はゴメンね、話の途中で抜けちゃって」
「ううん、こちらこそ 拓ちゃんが忙しいの解っててゴメンなさい。・・・で“SOS”は解決した?」
「うん、その僕のクライアントさんも、ホームページ制作の途中でね。その見積りが12万円違ってたっていう相談だったわけ」
「ちょっと待って、12万円の誤差って、じゃあ総製作費はいくらなの?」
150万円前後かな」
「ひゃ~、そんなにするの~」
「ゴメンごめん、驚かせて。あくまでもこれは大企業の話だけどね」
「ビックリしたー。でも、一口にウェブ制作って言っても、凄い金額になるのね」
「そうだね、ネット販売だけで 年間売上が 100億円企業なんて、たくさん有るからね」
「そっか~、そう聞くとホームページを持つ必要性を強く感じるね」
「そう、だから早く教えてあげないとね、カナちゃんの友達の女将さんに」
「うん、その事をマキに『 LINE 』したら、彼女すっごく喜んでた」
「じゃあ、明日の仕事終わりに、僕から連絡するね」
「よろしくね、拓ちゃん」

――― 明くる日 19時、マンション301号室、玖廻(くらり)家


「あ~ら拓海君、 久しぶり~!もうすっかり大人ね、スーツが似合ってるわよ!」
「おばさん、ご無沙汰しています。はいっ、お土産!」
「わっ嬉しい!私って甘い物に目がなくて・・・」
2人の声を聞き、カナが部屋から出てきた。
「太るわよ~お母さん。拓ちゃんいらっしゃ~い、今日はゴメンね」
「ううん、おばさんにも会いたかったし。で、パソコンの準備は出来てる?」
「うん」

――― カナのパソコンを使って、ホームページの制作費についての講義が始まった。

「一昨日の続きだけど、飲食店にもホームページが必要って事は、理解したよね?」
「うん、でもパンフレットみたいな、素っ気ないんじゃダメなんでしょ?」
「その通り、さすがカナちゃん。もしも「店の情報」だけで良いのなら『食べログ』で充分だからね」
「そうよね、私もお店を調べる時、そのサイトをよく利用するよ」
「じゃあ『食べログ』の情報で、お店選びをしてるの?」
「う~ん、一応見るんだけど、店の内容は掴めないし、利用者のコメントを読むと余計に決められないの」
「そうだよね。だから独自のホームページで、自店の個性をアピールする必要が有るわけだね」
「マキはホームページに関心を持ってるけど、他のお店はどうしてるのかな?」
「個人の飲食店だと、ホームページを持っていない方が多いね」
「それは、何故かしら?」
「その理由は、2つだろうね。1つは、ホームページによる集客効果の大きさを知らないってこと」
「それが拓ちゃんが言ってた、人間味を全面に出したホームページ作りね。」
「そう。そしてもう1つが、掛かる費用がもったいないって感じてるんだろうね」
「そうなんだよね、マキも費用の事を気にしてるしね」
「一般的に、個人の飲食店や小さな会社の場合だと、❝ 制作費20万円・管理費1万円/月 ❞ 
が相場かな」
「けっこう掛かるんだね」
「そうだね、サイト作りの専門技術もそうだけど、実際に担当者が長い時間掛けて作り上げるものだからね」
「やっぱり大変なんだ~」
「そこで、僕が勧めるのが『Wix』なんだ」
「そうそう、拓ちゃんはソレがお勧めなんだよね?」

「『Wix』の凄いところは、画面の綺麗さがハンパなく、素人が作ってもプロと大差なく出来上がる事

「へえ~。でも、それなのに無料で出来るって言ってたわよね」

「そうなんだ。出来る事の制限は有るけど、無料版だからって見劣りするものじゃないんだ」

「じゃあ、マキに『Wix』を勧めるとして、この後どうすれば良いの?」

「まず、基礎的な部分は、やっぱりプロに依頼する方が良いだろうね」

「それって、どんな部分?」

「URL取得・画面設定・SEO対策、そして肝心の ❝ ページ制作 ❞ だね」

「う~ん、難しい事は解らないけど、それが整うとホームページが持てるの?」

「その通り。でも実際には、写真加工やキャッチコピー考案、文章の校正なんかが重要になるんだけどね」

「じゃあ、それをプロに依頼すると、どれくらいの費用になるの?」

「そうだね~、依頼先にも拠るんだけど、5~7万円くらいかな」

「わっ! 20万円に比べると、随分と安いのね」

「うん、僕はコレで充分に戦えると思ってる、居酒屋の女将さんの集客術として」

「わかった、マキにそう伝えるね」

「それと、もう1つ肝心な事があって・・・、って言うより、むしろコチラの方が重要なんだ」

「えっ、何?」

「ホームページを持つと、アクセス数の多さに着目するようになるんだけど・・・」

「そうよね、たくさんの人に見てもらいたいよね」

「もちろん少ないよりは、多い方が良いんだけど・・・」

「何? どういう事?」

「質の問題ってこと。マキさんの目的は集客だよね。すると、遠方に住んでる人や小学生がたくさん見てたら?」

「そっか~、アクセス数と目的の間に溝が出来るのね」

「そう!だからターゲットを絞り込んで、その人達をホームページに呼び込む工夫が必要なわけ」

「例えば?」

「まあ、有効な手段としては、SNSやブログなどからの誘導だね。当然の事だけど常連客にも見て貰わないとね」

「拓ちゃん、ありがとう。早速 マキに『LINE』するね~」


 

詳しく
 

クラウドファンディングの話

※ 私のFACEBOOKの記事を転載しました

​クラウドファンディング その1

ネットを使った資金調達の手段、それが『クラウドファンディング』で、日本では9年前に始まりました。

私がこのシステムを知ったのは 6年前で、「もう誰~? こんなの考える人、賢こ~」って感じたのを憶えています。

今年になって、新型コロナの影響を受け、クラウドファンディングのリンクをよく見掛けるようになりました。

基本的に、私は大賛成なのですが、このシステムは「両刃の剣」なので、『危険物取扱い注意』のシールを貼って欲しい。

その危険性とは、クラウドファンディングの屋台骨である『リターン』の商品と、その考え方です。

私が、Facebookで繋がっている人たちが挑戦しているクラウドファンディングのリターンを見ては、「ドキドキ」と緊張してしまいます。

​ん? 錬金術?

​クラウドファンディング その2

昨日もお伝えしましたが、クラファンは、現代の素晴らしいシステムだと思います。

ただ、その扱い方は、とにかく「デリケート」なので、取り組み方には、充分に気遣いが必要です。

さて、その『リターン(返礼品)』についてですが、これは「目標金額」よりも重要な決定項目だと思います。

クラファンは、SOSを発したあなたが、支援されるものなので、どうしても「損して徳とれ」の形を作ってしまいがちです。

ところが、これだと支援の部分(金銭)が残らないケースも多く見受けます。
それどころか、成立後にリターンの作業に追われて、本業に掛かれません。

クラファンは、一朝一夕にはならず!

なぜなら、クラファンで支援を受けるって事は、、これまでに積み上げてきた「徳」を「得」に替えるものだからです。

支援者は、あくまでも「気持ちよく支援」したい人達です。
なので、リターンの品は「金銭的な得」を提示しては、かえって上手くいきません。

クラファンは、両者の「善意」によって成立します。
両者が「Win-Win」になるリターンを作り出す事が、クラファンの始まりですね。

もしも、あなたがチケットを手売りする立場だとしたら、クラファンを使わない手は無い!

​ん? 損して 損とれ?
熱気球

​クラウドファンディング その3

「チケットを手売りする時代じゃない」の話からでしたね。

「義理」を「好意」に変換させることを可能にしたのが、クラファンのシステムです。

「手売りチケット」には、「義理」が絡むことは、多くの人が納得するところではないでしょうか?

そして、そのイベント関係者は、義理を返す為に先方のイベントチケットを購入する「持ちつ持たれつ」の状態。

ま、人間関係の話ですから「暗黙の了解」が成立するのも理解できるのですが・・・

でも本心は、別の形を欲しがっているハズ。
自作のイベントの「前売りチケット」が知らぬ間に完売! とか。

関係者側とすれば、嬉しいですよね~。

実は、昨今は「クラファン」が成熟してきて、こんな良い現象が、少なからず起きています。

もちろん、ちゃんとした「仕組み」を形成した場合にしか成就しないのですが・・・

その仕組みとは、「企画力」「伝達力」「魅力」の3つです。

では、まず「企画力」ってなんぞや? から行きますね。

そもそも「クラファン」が持っている特有の能力ってなんでしょうか?
それは、「宣伝」と「集金」です。

イベント運営者の方々、ゾクゾクしませんか?
宣伝を上手にしてくれて、おまけに集金までキッチリしてくれるのがクラファンです。

このシステムに、あなたの企画をキチッと乗せるのが、クラファンの取り組む最初のお仕事です。

具体的には、「ワクワク感」と「満足感」、この2つの感情を抱いてもらうことです。

1つ、質問いたします。
「援助する側」と「援助される側」では、どちらが楽しいですか?

この部分は、大切なのでご自身でじっくりと考えてくださいね。
この微妙な人間感情を、優しく・丁寧に・さりげなく表現することがクラファンでは大事!

そして、出資者に抱いて欲しい感情は、援助される側の未来に「ワクワク」する気持ちです。
コレ!まさに、ここからがクラファンのスタートラインです。

そして、そのワクワク感を、実体のある「満足感」に変えるために、『リターン(返礼品)』の形を、考えに考え抜きます。

まとめます。

クラファンで援助されたい者の目的が「社会的に善意」であり、特定の人に「共感」できる事。
これが、クラファンの各取り組みのタイトルにもなっている『テーマ』です。

長くなりましたが、上手くいく仕組みの第1番目「企画力」は、『テーマ』と『リターン』を、完全一致させることです。

​望まれないイベントって、存在悪?

​クラウドファンディング その4

クラファンを成功させる仕組みの第2番目「伝達力」の話。

当然ですが、貴方がクラファンに挑戦していることを誰も知らなければ、集まる支援は「0円」です。

クラファンを成功させるには、とにかく多くの人に知ってもらわなければなりません。
そこで、大切になって来るのが「伝達力」という訳です。

クラファンは、全て「インターネット上で行われている」ことを強く意識します。
なので、SNSやブログ、ウェブサイトなどの拡散ツールが不可欠です。

普段から、情報発信をしている人なら、良いスタートダッシュが出来そうですね。
ですが、クラファンは「独り」で戦うべきでは無いと思います。

あなたの挑戦に「賛同してくれる仲間」を集めてください。
特に「SNSで活躍している賛同者」の協力は欠かせません。
この協力により、拡散力が倍々に広がることは、容易に理解できると思います。

さて問題は、この先です。

いくら「IT革命」だの、「スマホ時代の到来」だのと言っても、デジタルの世界に無関心な人は、相当数いらっしゃいます。
おそらく、デジタル嫌いな人の割合は、クラファンを仕掛けようとする貴方の認識を、はるかに下回るものだと思ってください。

ですから、クラファンの成功には「アナログ」の要素も、必要不可欠になってきます。
それが、印刷物による賛同者の発見と、登録までの手引きです。

友達の友達の友達には、プリントアウトしてもらいましょう。
そして、機会があれば「直接メール」や、「電話対応」などを通じて、貴方の情熱を伝えます。
今どきな言葉で言うなら、そこに「クラスター」のような伝達源を作って行きましょう。

人は「正しいと判断したもの」に、加担する事が大好きな生き物です。
そもそもの話になりますが、貴方の情熱に賛同者が集まらないようなクラファンだとしたら、世の中の「誰が」出資してくれるのでしょうか?

 

料理を作る
​アナタって、人気者?

​クラウドファンディング その5

クラファンを成功させる仕組みの第3番目「魅力」の話。

これを言っちゃぁ~お終いよ!(笑)
結局のところ「魅力」が無いと、成立しないのがクラファンな訳で・・・

この場合の「魅力」っていうのは、いくつもあるコンテンツの中で、2~3個がピカピカと光っていれば成就するって話です。

では、具体的にそのコンテンツとは?
○起案者の人物像  ≪ 信用 ≫
○社会貢献度  ≪ 信頼 ≫
○挑戦する理由  ≪ 目的 ≫
○応援する意味付け  ≪ 貢献 ≫
○支援額  ≪ 理解 ≫
○達成後に見れる夢  ≪ 希望 ≫
○リターンの質  ≪ 快感 ≫
など これら全てが、人が抱く「前向きな感情」です。
言い換えますと、不信感や不安感が、皆無の状態です。

過去のプロジェクトを見ても、目標金額に対して40倍もの達成率を上げているものも有ります。
こういったプロジェクトは、一瞬で「強く共感」され、「助けたい」と直感で感じさせるものです。

すると、ここで考えなければならない事が見えてきます。


Q:クラファンのプロジェクトを起ち上げた起案者が示した物は何でしょうか?
A:たった1枚のランディングページだけ
( ※ ランディングページとは、1つの商品を売るための 縦に長いWebページのこと )

そうなんです!
文字と写真だけで、支援者予備軍の支援の心を「掴む」か「逃がす」かを左右されている訳です。
そして、この分かれ目が、そのまま「信用」と「不信感」に振り分けられているという事実です。

これが、先日来より私が申し上げてきた「クラファンの危険性」の正体です。
言い換えますと、クラファンで成功するための 1丁目1番地は、「高性能なランディングページを作れるか?」
これに懸かっています。

是非とも、過去のプロジェクトに於いて、惨敗しているケースから多くを学んでください。

日パーティー
​惨敗者に学ぼう!

​クラウドファンディング その6

結局のところ、『リターン』として用意された“モノ”だけが、起案者と支援者を結ぶ唯一の接点です。
なので、そのリターン次第で、そのプロジェクトが「正否」のどちらかに転びます。

ところが、成功しても失敗しているケースが少なくありません。
・・・成功したのに、失敗?

はい、なんだかんだ言っても、「金銭を得る」ことが最大の重要事項ですよね。
ですが、プロジェクトが目標額に対して「120%超え」の成功を収めたのに、手元にはお金が無い。
それどころか、プロジェクト終了後に、どんどんお金が飛んでいく! なんて事も。

こうなった原因は、全て『リターン』のメニュー作りの間違いから起きています。
今回は、「このリターン商品は危険!」を考えてみます。

============================

■ 取扱い商品の発送 ―『支援金¥3000 / リターン¥3,800相当の品  』の場合

【1】自社製品の場合で考えますと、商品原価が3割だとすると「¥1,140」を引いて「¥1,860」が取り分です。
(当然、他社製品を仕入れてのリターンの場合は、更に取り分は減ります)

【2】殆んどの場合「送料込み」なので、宅配便への支払いに「¥1,000」、まして “クール便” を使うとなると更に「¥200」の出費です。
この時点で、取り分は「¥660」です。

【3】クラファン事業者は、慈善事業ではありません。しっかりと「手数料」が掛かります。
また、世の中の仕組みは、寄付という善意には多大なる「税」が掛かります。
会社にも依りますが、手数料+税金で、約10%~20%掛かります。
15%を引かれたとすると、この「¥3,000」の支援を受けた場合、手元に残るのは「¥110」です。

【4】当然の事ながら、この発送作業は「誰か」がします。
もし雇用の費用が捻出できない場合は、本人が作業に当たるしかありません。

【まとめ】
○このケースの場合、「得」をするのは、クラファン事業者と、宅配業者と、購入者となります。
敢えて「支援者」と言わず「購入者」と表現したのは、クラファンは今や「新しいショッピングスタイル」となっている為です。
○もしも、賞味期限切れが近付いている商品の「在庫処分」をお考えの場合は、有効な手段でしょう。

============================

■ お店の利用券 ―『支援金¥10,000 / リターン¥12,000分の飲食代  』の場合

【1】先に「手数料+税」を引いてみますと「¥8,500」が取り分です。
この「¥8,500」を「¥12,000」と交換する企画となっています。(恐ろしい)

【2】クラファン終了後に、相応の金銭を手にしますが、当然の事ながら利用券のお客からの売上金は見込めません。
この日の、仕入れ代金は高まりますが、売り上げ金は「既に頂いている」ので収入は有りません。

【3】プロジェクトの目的が「店の存続」の場合、利用券を手にした支援者は「閉店の危機」を感じ、不信感に繋がる危険アリ。

【まとめ】
○集客に繋がる要素があり、また友人を連れてきてくれるかも。
○「利用券を購入したが 使う気は無い」といったような、店の本当のファンからの支援なら幸せですね。

​達成しても負け?

​クラウドファンディング その7

この記事の第3回目に申し上げましたが、クラファンの成功に必要なのは、『テーマ』と『リターン』を、完全一致させることです。

まず『テーマ』には、必要な “コト” が有ります。
それが「共感」です。 「共感できるコト」が、何よりも大切です。

例えば、「店が売上げ不振で潰れそうなので助けて下さい」というプロジェクトに共感できますか?
他にも、「被災地に笑顔を届けたい」・「着心地の良い当社の “Tシャツ” を全国に広めたい」

このようなテーマを掲げたプロジェクトをよく見掛けます。
ですが、やはり惨敗しているのが現状です。

その原因は、もうお解りでしょうから、この起案者に声を掛けてあげてください。
▽「うん、自分で頑張って!」
▽「それって、社会的な価値あるの?」
▽「で、何がしたいの?」
▽「集めた支援金を何に使うの?」
▽「あなたって、何者?」


かなり辛辣ではありますが、このような感情を引き出してしまっている現象は「罪」そのものです。

以上の事から、掲げるテーマは、この逆を行けば良いという事が解ります。
○ 皆さんの力を貸してください
○ この□□を未来のために□□する
○ □□によって□□を築きます
○ 目標額を越えた分は□□に運用します
○ 私は□□を□□年 続けてきました

ま、漠然とはしていますが、この□□に具体的な行動をいれると、説得力は生まれます。
要は「情熱・目的地・結果」の3つを明確にすることで、「前向き」なプロジェクトであることを強く宣誓します。
あと「健康的」であることと、「清潔感」が伝わることも大事かな。

今日は、『テーマ』作りには「共感できるコト」が大事という話でした。
次回は、『リターン』作りには「ワクワクするモノ」を用意しましょう!

箱の中の犬
​健康的? 清潔感?

​クラウドファンディング その8

『リターン』は、「ワクワクするモノ」に限る!
これまで7回に渡り『クラファン』への対応策を述べてきましたが、一番言いたいのは、リターンの品作りです。
それを、今日お伝えしてこの項目の最後となりますので、よろしければお付き合いください。

クラファンの返礼品って、不思議な “モノ” を用意する事が出来るんです。
それは、これまで世の中に無かった “モノ” で、これをクラファンに使わない手は無いと思っています。

例えば、リターンの品に「特製レトルトカレー」を用意したとします。
これぞ、まさしく “モノ” であって “物” です。
そしてこれが、究極にこだわった商品であったとしても「ワクワクする物」には、成り難いと思うんです。

いくら「期待が大きいレトルトカレー」だったとしても、きっと想像を絶するほどの事はないでしょう。

クラファンのリターンだからこそ表現できるのは、「ワクワクする “モノ” 」であって、言い換えると「ワクワクする “コト” 」です。
なんか、ややこしい言い回しでスイマセン。
私が出した答えは、「ワクワクする経験」を “コト” として、リターンの品を作る提案です。

なんだかややこしいので、具体的に商品を作ってみますね。

*************************

【プロジェクト】
『大人のロックミュージックで、この▲▲市を盛り上げたい!』

【起案者】
 ロックバンド『○○○』/ボーカル:□□□

【目標金額】
 500,000円( All-or-Nothing )

【リターン】
■ 4,000円
・未発表曲『△△』の音源データ
・ライブチケット1枚

■ 10,000円
・次回ライブのリハーサル参加権(10名まで)
・ライブチケット1枚

■ 20,000円
・現在制作中の新作曲の命名権(1名)
・ライブチケット1枚

■ 20,000円
・バンドメンバー(指名制)から 演奏レッスン権
・ライブチケット1枚

■ 30,000円
・ライブ当日、メンバーの打ち上げに参加権(5名まで)
・ライブチケット1枚

■ 10,000円
・ドラムを叩かせてくれる権
・ライブチケット1枚

■ 50,000円
・来年のライブに、一曲だけメンバーとしてステージに立つ権
・ライブチケット1枚

■ 10,000円
・▲▲市民にライブチケットを5枚プレゼントする権
・本人用ライブチケット1枚

■ 500円
・市民祭りに「打上げ花火」を上げる支援

■ 500円(購入/▲▲市長 限定!)
・我々、ロックバンド『○○○』を ▲▲市のイベントに呼ぶ権

■ 200,000円
・マネージャーとしてツアーに参加権

*************************

ざっと、挙げてみましたが、どうでしょうか?
この感じが私が思う「ワクワクする “コト” 」の提案です。

ちょっと、おさらいしてみますね。
この “モノ” には、『レトルトカレー』のように「実費が掛かる品」はありません。
それに、実費が掛かるどころか、逆にまんまとチケットを売り捌いています。
では、このような形でチケットを手に入れた人から、恨まれるでしょうか?
きっとそんな事はなく、むしろ「お得感」や「喜び」を感じてくれるかも知れません。

これが、この投稿の「その3」で書いた『チケットを手売りする時代じゃない』の正体です。
おそらくですが、公の機関を使ってこの流れで物を販売する仕組みは、この世には無かったと思います。
『クラウドファンディング』のシステムだけが、“モノ” を “コト” に替えてしまう能力を持っています。

誰もが、喜んで、支援する仕組み『クラウドファンディング』!
この仕組みが機能しだした今、この先の未来は、明かる過ぎる!

ドラムスティック
バンド用楽器
コンサートで
ウエディングバンド
​未来は、明るい!
kawakami.jpg
​私は、資格・免状の類は「ど~でもいい派」なのですが・・・
日本で唯一のクラファン検定ってことで、一応 獲っときました(笑)

【 クラファンの成功を請負います 】

▽リターン考案

▽拡散の施行

▽文章作成

▽動画制作

▽チャレンジ中の心得伝授

▽達成後の行動示唆

80,000円~(税別)